Googleを支える技術

Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)

Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)

(当然ですが)細かい技術的な内容は書かれていませんが,アイデアや全体のからくりはわかります.Google の技術は知りたいけど,Google の論文は読めない人にお勧めの本かもしれません.

「甘え」の構造

「甘え」の構造 [増補普及版]

「甘え」の構造 [増補普及版]

1950年頃,ロングセラーになった本らしい.私の手元にある本は,昭和53年発行で初版 105 刷だ.この手の本では凄いロングセラーなんじゃないかな.


さて,本書は医師である著者が「甘え」という概念について記した本であるが,医学的な見地だけでなく,言語学的,人類文化的な見地からも「甘え」について論じている.「甘える」という言葉は日本では一般的だし,「甘え」はよく見られる行動だが,英語で該当する言葉がなく一言では言えないらしい.著者はそんなところから,日本に定着している「甘え」という概念を解説していく.そしてさらに,実は全世界的な---人類共通の---振る舞いの根底に「甘え」がある事を示し,「甘え」というものがいかに人間の行動の根底に流れているかを解説する.


文章は平易で肩くるしくなく,読みやすい.「甘え」というものの深さ,面白さを感じる事が出来た.人間の行動を「甘え」という概念で分析できるというのが著者の主張だと思うが,いささか無理矢理に「なんでも甘えと結びつけよう」としている感は否めない.


それでも,著者の主張は面白く,一読の価値ありだ.

県民の日って何それ?

明日は横浜開港記念日なので,娘の幼稚園は休みです.「変なの」と思っていましたが,妻に聞くと横浜市の幼稚園は休みなんだとか.「え? どういうこと? なんでどこの幼稚園も休みになるの?」というと,「だって都民の日だって学校やすみでしょ」との返事.


ますますもって意味が分からん.「県民の日は学校休みだったでしょ?」とさらに言われる.子供が休みを忘れる事なんてありえないと思うと返事をすると,しまいに「忘れているだけ」だと言われた.


調べてみると,確かに「県民の日」というものが存在し,学校が休みになるところもある.関東地方ではほとんどの県にあるが,全国的に見るとないところの方が多いようだ.


まさかこんなカルチャーショックを受けるとは思っても見なかった.

誰のためのデザイン?

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

デザインについて書かれた古典だと思う.「読もう,読もう」と思って読めずじまいになっていたが,ようやく読んだ.

ユーザが道具や機械を操作する時にどのようなプロセスを踏んでいるかがわかり,そのために使いやすい製品はどのようになっているべきか,現実の製品ではどのような問題点があるかが,この本からわかる.


面白かったのは,著者がシャレているが使いにくい製品に出くわすと,(悪い意味を込めて)「賞でも取っているんでしょう」と言うくだりだ.どこの国でも良いデザインと言うとき,「見た目」が重要視されているんだなと感じた.私は,デザイン---特に工業デザイン---は,見た目はもちろん重要だが,第一に製品を使用者が使いやすくなるように補佐するものだと思っている.そんな私の背中を本書は押してくれたように思った.

淋しい狩人

淋しい狩人 (新潮文庫)

淋しい狩人 (新潮文庫)

先日大阪に行く用事があったんだけれど,そのときの新幹線のお伴.ミステリーの得意でない私でも宮部みゆきは大丈夫.楽しく読ませて頂きました.

BEST SOFTWARE WRITING

BEST SOFTWARE WRITING

BEST SOFTWARE WRITING

評価の良かったブログ記事集.なるほど,おもしろく読めた.が,読んでから 1,2 ヶ月経っているからか内容をほとんど覚えていない.深いなと思う記事もあったはずなんだけどな.

コーチング―言葉と信念の魔術

コーチング―言葉と信念の魔術

コーチング―言葉と信念の魔術

会社の研修に講師として来られた方に薦められた本.俺流と称される「落合博満」という人物の見方がこの本を読むと変わるかもしれない.こう書くと失礼だが,以外に面白く自分の仕事に参考になる部分がとてもあった.明日から取り入れてみようと思うこともたくさんあった.

文章は簡潔でわかりやすい.短い章立てでテンポよく書かれてあるところがよいが,逆に最後の方になると同じようなことが何度もかかれてあるような印象があり,飽きが来てしまった.短い通勤時間を利用して読んだからかもしれない.一気に読むほうがよかったのかもしれない.