感動をつくれますか?

感動をつくれますか? (角川oneテーマ21)

感動をつくれますか? (角川oneテーマ21)

モノを作る立場にある人は,自分の信じる良いと思うものを作りたい.一方で,職業としてそのような立場にある場合は,お客様に良いと思ってもらわなくてはならない.大抵そこにはギャップがあって,一度は思い悩むものだと思う.この本には音楽家としての著者の思いが書かれてある.私と職業のジャンルは違うが,繋がるところもやはりあって面白かった.


それよりも,やはり一流の仕事をしている人・最前線にいる人は,(大変失礼な言い方だが)私とは違うなということを,この本を読んで強く感じた.自分に甘さがなく,もがき苦しみながら作品をひねり出していることがよくわかった.


私はそこまでの「もがき」の経験はない.自分に甘く,厳しさから逃げているからだろうか.とは言え,闇雲にあくせく働けばよいということでもない.そこには,明確なゴールがなくてはならない.どこまで厳しいゴールを設定出来るかだ.しかも,クリエイティブであるにはゴールは誰も見たことがないところでないといけないし,当然自分自身にもどんなゴールなのかわからない.


自分自身も見たことがないゴールをどうやって設定し,追い続ければいいのか.そこのところがまだ腑に落ちていないところだ.